環境負荷を低減する原料配合
環境負荷を低減する原料配合を研究し,フライアッシュを両割で使用する新配合を開発しました(H24年度ものづくり補助金採択)。
このフライアッシュ配合は,八代本社工場で製造する全製品に適用されており,そこで使用するフライアッシュは「苓北発電所(熊本県内)」のものを使用しています。
また,長洲分工場で製造する製品は,高炉スラグ(高炉セメント)を使用した原料配合新たに開発し,ほぼすべての製品に採用しています。
農業用製品(ビニールハウス基礎)の開発
TPP参加による農産品の自由化に伴い,農業は大きな改革を求められています。それに伴い,農地の区画整理・大規模が今後進んでいくと予想されます。
熊本県は菊池川流域の玉名平野,白川・緑川流域の熊本平野,そして球磨川流域の八代平野と大きな平野に恵まれ,九州有数の農業県です。この3大平野にはトマトをはじめとしたビニールハウスが並んでおり,TPPにおいても日本の農業を守る主戦場となります。
当社の農業用ハウス基礎:MKハウス(350kg)は,「引抜荷重1tの基準」をクリアしつつ地上部のサイズを最小限にとどめ,農家の皆さまの使いやすさを優先した設計になっています。
リードタイム低減
国交省が「i-Construction」による建設業界全体の効率化・省力化を進めています。その1つにコンクリート工事のプレキャスト化の推進があります。
プレキャストコンクリートは,製造工程における品質管理が行き届き,寸法精度や強度等の仕様のバラツキが少ない,計画生産できる,など優れた点が多いのは事実ですが,
必ずしも大量生産に向くとは限らず,大規模工事においてはレディミクスコンクリートの現場内に生産性で劣る場合があります。
その弱点を克服すべく,当社は製造計画と在庫情報をシステム的にリンクさせたうえで,そのデータをスマホアプリ経由でリアルタイムで確認できるようにしました
(H28年度ものづくり補助金採択)。よって, 営業者のモバイル端末から社内全在庫をリアルタイムで確認でき,受注による在庫増減を直ちに工場の生産計画に反映できます。
特注対応
「i-Construction」により「コンクリート工事のプレキャスト化」が進められています。 このため,従来ではレディミクスコンクリートの現場内で制作されていた構築物の一部を, プレキャスト工場内に組み立てられた特注型枠と蒸気養生を用い制作した二次製品に置き換えられつつあります。 当社でも,このようなニーズに合わせ,特注形状の受注生産を行っております。